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2014.02.16
ジャンプ競技に思う

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(これはイメージ写真です)
私は趣味でパラグライダーをやっている。
自然を相手にしたスポーツである。
技術が高くても、機体が良くても、フォローの風(追い風)ではテイクオフできない。
飛行するには、まず向かい風が前提となる。
しかしそこは自然界が相手、まして風は気まぐれに吹いたり止んだり、右から左からと変化する。
追い風では浮力が大幅に落ちる。
だからアゲインスト(向かい風)が吹くのを待って飛び出していく。
飛行機も離陸する時、又は着陸する時には必ず向かい風に向かってゆく。
ジェット旅客機が着陸するときの滑走路への進入速度は時速220kmまで下げる。
機体のスピードと飛行には大きな関係がある。
フォローの風ではソフトランディング(緩やかに着陸すること)はしにくい。
大気の風は安定しているとは限らない。
パラグライダー競技では、風が不安定になると競技不成立とはよくある事だ。
着陸ポイントに向かう時でも、向かい風があると上昇しやすく、有利に点数を稼げる。
スキーではないが、サーマル(上昇気流)でもどんどん上昇は可能である。
それをいかにコントロールして、高得点を取るかがパラグライダー競技である。
スキージャンプのように、一瞬にすべてをかける競技とは大きく異なるが。
ジャンプ競技の様にジャンパーのみが飛ぶ場合には、そのジャンパーの体とスキー板が受ける風をいかにうまく使うかによって、より遠くへ飛ぶことができるだろう。
しかし、ジャンプのその瞬間がわずかでも向かい風となっている時と、追い風になっている時では、飛距離は数メートルは変わるのではないかと、ジャンプを知らない私でも想像できる。
一定の追い風になれば競技は一時ストップするだろうが、基準以下では続行されるはずである。
運としか言いようの無い、その一瞬の風の向きもオリンピックなのかも知れない。
オリンピックという大舞台においてのその瞬間の風のいたずらが、あまりにも大きな結果となって表れる競技だと思いながら、ジャンプを見ていた。
解説の人が話していたが、ジャンプ台の各部位に風の測定があり、補正値を加えて点数評価しているとのこと。
銀メダルの葛西紀明選手、4位の高梨沙羅選手、共に大きな勇気をありがとう。
平澤 政利