2017.06.30
雑誌社の取材
先日、W様邸の取材があった。
傾斜地雛壇造成の土地に建て替え工事を行い、今年2月に完成ご入居なさった。
シッカリした地盤の、小針西の人気の住宅街に建つ。
特に、住宅が密集する街中では、隣地からの視線は遮断したいと思う方が大半のはずです。
日差しや開放的な外とは繋がりつつも、内外は一体的に持ちたいものです。
W様邸はご夫婦お二人でお住まいです。
奥様は最初のご要望の際、隣家の視線をカットしながら外と繋がる中庭案の話をされた。
外を創る為に床面積を減らし、コストが掛かる総予算の面から、少し消極的な考えを持っていました。
しかし、敷地に何度か通いながらイメージしていくうちに、中庭プランがベストである事を強く感じた。
アップするコストをどのように押さえるかを、真剣に考え続ける作業が続いた。
敷地にはゆとりがあり、中庭は可能であった。
建築として、何とか最高のくつろぎ方を楽しめる家にしたかった。
それが建築屋の仕事であると、設計の格闘が続き、図面と見積の修正が1つのところ迄到達する。
正にW様と共に造り上げた中庭のある涼温な家です。
そんな家の取材を行い、雑誌は秋に書店に並ぶ。
厳しい条件を大胆な発想で造り上げたアプローチと前庭は、今では樹木の葉がいっぱい繁り、いい味を出してくれている。
道行く人にも好評だと話を聞き、庭師平澤も嬉しくなった!
平澤建築事務所
平澤政利