10月15日のブログでも基礎のことを書き込みしましたが、一体打設コンクリートについて改めての記事です。 この基礎は12月8日に上棟予定であるl様邸の工事進行写真である。 地盤調査データに基づき、個別に反力を求め、必要に応じては杭工事にて支持層で支えます。 しかし、深い層でも反力が求められない敷地もあります。 そのような場合の基礎設計は慎重を要する。 各スパンの合理的構造計画が求められる。 基礎に載る上屋の規模、重量や積載荷重、積雪荷重の構造計算を行う。 トータルバランスの取れた耐震構造の家でなくてはならない。 その中で、コンクリート厚や鉄筋量、鉄筋径が決まってくる。 地盤の熟知、対応は耐震設計の原点とも言える。 外周のみならず、耐圧盤を貫通するスリーブ配管にもしっかりしたバリアの防蟻対策内蔵型基礎である。 平澤建築事務所　　平澤　政利

昨日はM様邸の涼温な家のご契約でした。 ３人の元気な子供達が走り回れる家が、M様ご夫婦にとって最大のテーマである。 M様の友人が涼温な家にお住まいのため、その空気感や暖かさを身をもって体感されている。 その住み心地の良さにご納得され、最初から平澤建築事務所の涼温な家を求めておられた。 本当にありがたいことです。 土地探しから始めていたM様邸宅の家づくりでは、かなり積極的に行動されていた。 不動産屋の情報だけではなく、ご自分の足で土地探しもされながら、複数の候補地を検討される。 その情熱に応えるべく、平澤もその土地を見に行き、土地購入前に土地の直感的内容を感じたままお伝えしてきた。 閑静な住宅地で探しておられ、なかなかの土地の広さ、方位、近隣関係、ロケーション等のトータルバランスでの土地には巡り合うことができなったようではあるが、ようやく決めようとしている土地に対して、売買契約前にこの土地であればこのようなプランが建築できるというスケッチをしていた。 涼温な家の住み心地は、体感ハウスや友人宅でも十分にご納得されており、それが内蔵される建築プランも気に入って頂き、光の取り方、アプローチ、外構までを一体的にデザインすることで、M様も安心し確信の中で土地の購入が進んでいく。 土地探しをしながらも、家に求めることや、家づくりのテーマなどの根幹となる部分は前もってお聞きしていたので、ゾーニングやラフスケッチもスムーズに進められた。 土地が決まってからは、短期間ではあるが集中した密度の濃い打合せが一気に進んだ。 スケッチプランからCADでの詳細図へ、構造計画・換気計画も同時進行しながらつくり上げていく。 もちろん、予算に応じた金額調整も行いながらである。 お知り合いや同僚の方も家づくりを進められているようで、その方々との話の中でも、これ程にスピーディーに進捗していることに驚きの声ばかりだと話して下さった。 まぎれもなく、私共とM様ご家族とのお互いの強い信頼関係の中での家づくりであることを物語っている。 漠然としていた家づくりも、図面と模型、そして見積が合わさり、より具体的なカタチが見えてくる。 M様自身も、現実的な家のイメージが湧いてきてドキドキしてくると、おっしゃっていた。 模型を初めて確認された時のM様ご夫妻はとても感動してくださり、手にとって隅々まで見ている姿は本当に楽しそうで、こちらにも期待感が伝わってくる程であった。 根本的に向かう方向性はM様もぶれることがないために、日々繰り返される微調整や修正によって、より完成度の高いプランへと変化を続けてきた。 寒くなってきたこの時期の打合せで来社される度に、体感ハウスの暖かさに改めて感心される。 玄関を開けて、一歩入った途端に、「あったかい！」と一言。 そして、この気持ちよい暖かさが新しい我が家で実現されることに、今からワクワクすると言ってくださる。 お子様は、打合せ中に体感ハウスでも汗ばむほど毎回元気良く遊んでいる。 この男の子達が、毎日元気良く遊び回れる、楽しい涼温な家となることだろう。 平澤建築事務所　　佐藤　吉行

購入したサーモカメラで、熱損失や室内温熱環境を撮ってプリントしている。 研究所のようで、測定範囲が少々広がっています。 【体感ハウス３階】 写真右側の色と温度の表示に注目してご覧下さい。 住み心地という感覚的な要素を温度画像で目視できる事は、思った以上に理解し易く楽しいものです。 センターダクトからの涼房や温房の長さや広がりまでが一目瞭然であり、一般の壁掛けエアコンの不快と言われる熱風範囲さえも確認できる。 涼温な家は、目に見えない温熱環境を大切にした家づくりです。 構造、間取り、デザイン計画と平行して、換気計画、気密測定、風量測定、そして実際の体感感覚をチェックしながら、つくり、仕上げていく家づくりは、他では類を見ない職人技による快適環境づくりと言えます。 私共では、それぞれの各測定器材を自社所有しています。 測定資格を持った認定事務所です。 職人達は常にダクティング設置施工をしているので、自慢ではありませんが、技術、ノウハウにおいても高いものを備えた家づくりとなっている。 サーモカメラも測定器材ですが、資格認定はありません。 しかし、お客様とのコミュニケーション説明としても、温熱環境や技術改善には大いに役立つものと使い始めました。 寒くなってくると、建物の断熱欠損は外壁写真によって瞬時にカメラで見えてしまいます。 失礼してグラスウールの充填断熱の家に向けてシャッターを切る。断熱材の入っていない柱、間柱、筋交いのラインまでが写し出されます。 当然ですが、材木は熱伝導率が低くても断熱材では無い事がわかる。 外断熱の家では断熱材で外部をすっぽりと包み込んでいる為に、均等な映像となります。 しかし、断熱欠損があれば瞬時に見えます。 床下含め均等な温度が目で確認出来る事により、性能をチェツクしながら高品質な住み心地の実現に更に努力します。 是非、体感ハウスでご確認下さい。 平澤建築事務所　　平澤　政利

新潟日報社2017年度版の住宅雑誌「sumica」が発刊されました。 掲載のT様邸は、第１種低層住居専用地域における、南側道路の陽当たりのいい敷地です。 しかしながら、北側斜線制限をクリアして、南側の居間前にはゆとりを持った駐車スペースを確保したいものです。 そして、厳しい法的制限の中でも小屋裏ロフトは設けたいものです。 そのため、2階の桁、小屋梁を低く下げる設定とし、要となる各部屋の一部を斜め天井とした。 それにより、メリハリのある楽しい部屋の表現となった。 １階リビングには床より浮いた壁付けTV台が利いています。 夏や冬の住み心地の良さだけではなく、春先、秋、そして梅雨時も、玄関を開けて一歩中に入った時の爽やかな心地良さには皆様が絶賛されます。　 まさに四季快適である。 そんなT様邸が紹介されております。 また、この涼温な家の専門的概念図や、データも今回は掲載されております。 どうぞ、じっくりご覧頂きたく雑誌の告知ブログでした。 平澤建築事務所　　平澤　政利

M様邸にて完成内見会をさせて頂きました。 ご厚意に感謝申し上げます。 寒い時期での内見会は、多くの方がご来場されます。 佐藤も同行して二人での応対でした。 涼温な家での家中が一定温度で空気淀みが無い気持ち良さは、体感でしか理解できないことだと思います。 多くの新規お申し込みのお客様と、現在プラン打ち合わせ進行中の方々で内見会場は賑わい、繰り返し心地良い空気感にご納得されながら、個性的なM様邸宅を拝見しておられました。 壁は藁入りの珪藻土塗り壁で、味わいのある深みを醸し出している。 建て替えでありますM様邸宅は、立派な既存の庭園に向けてリビング、ダイニングが位置しており、この度の家にわざわざ合わせて造り上げた庭に見えます。 同時に、M様邸宅から1500メートル離れた所で工事進行中の現場があり、センターダクトや建物内側から耐震のTlP構法も見られる。 【中庭のある家ですので、庭向こうにもセンターダクトが設置されています。】 W様のご厚意にて、こちらの構造見学も平行して行う事ができました。 ありがとうございます。 感謝申し上げます。 中身の濃い１日となりました。 平澤建築事務所　　平澤　政利

今年の初夏に体感ハウスへお越し下さいましたT様。 初めてお会いした時から、一種換気と三種換気の違いに着目されており、家を建てるなら一種換気の家をと、強いご要望であった。 その後の内見会にも足を運んでくださり、真夏の時期での涼温な家の爽やかな空気を十分確認しておられる。 検討されておられた土地購入相談確認にも平澤が同行して現地を見て、感じたままの事を伝えている。 その後土地の絞り込みが進み決断される中でも私共事務所に逐次連絡を下さった。 そしてプラン、図面が進み、早いペースで密度ある打ち合わせによってどんどん中身が濃くなる。 その全体像の内外を更に模型で確信をされる。 そして、昨日のご契約となったのです。 実は、出逢いの当初はＴ様が少しだけ用心されているような雰囲気を感じていた。 昨日ご契約の後に、Ｔ様とお話をしていて、その謎が解消した。 この涼温な家づくりに辿り着くまでに、数社のメーカーや工務店との間で家づくりが進行したことの話をお聞きした。 どこの建築屋との間でも、最初に話していた性能、建築費用等が、打合せを重ねていく度に覆されて行き、最終的には当初とは大きく違うものとなって来る事を話してくださった。 金額面や省エネ設備及び住宅性能についても、少し突っ込んだ質問をすると、答えられなかったり、または話に一貫性がないことに気付いたと言われた。 Ｔ様は、今まで話をされて来た建築屋の家づくりに気付き。止める決断ができたから救われたと思う。 もし契約された後に、この不自然さや不信感を持つことになったり、もっと住み心地のいい家がある事を後で気付いても同じだ。 同じ建築業に携わるものとして、いささか怒りを感じてしまう事実の話である。 平澤から教えられている建築屋としての生き方、人間としての生き方と照らし合わせても首を傾げることが余りにも蔓延している。 工法や家に対する考え方だけでなく、平澤建築事務所の姿勢にも共感し、私共との家づくりを決断されました事をしっかり受け止め、つくり上げます。 お互いの強い信頼関係の中でＴ様邸の涼温な家づくりもスタートする。 佐藤　吉行

先日完成した涼温な家の外構工事が仕上がる。 アプローチ、そして植え込みが完成すると、家も活き活きして見えてくる。 一部不足の庭木を問屋で追加仕入れ、トラックに積み込む。 その後昼休みの時間を使い、近くの鳥屋野潟公園をウォーキングする。 もみじがすっかり紅葉して、とても綺麗だった。 写真で見ると、どこかの渓谷のように見えませんか。 公園内はウォーキングやジョギングをする人が多くいます。 その人達も楽しみながら通って行く。 その先では、桜の葉が落葉して地面一面に敷き詰めらていた。 春の桜吹雪とはまた異なる風情ある景色です。 早足でのウォーキングのはずが、道草をするため平澤の歩きは結果的に遅い。 せっせと歩いた午後は、庭木植え込み仕事です。 先日の植え込みイメージ確認の際、「意外とセンスがいいでしょ！」と自慢したら、「そのセンスを理解出来る私達も凄い！」と、笑っていた。 平澤建築事務所　　平澤　政利

20日開催の内見会のお申し込みが入りつつあります。 平澤建築事務所の涼温な家は、快適性は共通ではありますが、デザイン、間取り、アプローチ、庭づくりは同じものはありません。 毎回お越しくださる方も、今度はどんな家なのかと興味深くご覧になり、家づくりのご参考になさっています。 一棟一棟がその土地に合わせご注文いただく、ご家族のご要望が詰まった家ですから、同じものにはならないのです。 M様邸は、ウォールナットの無垢の床に珪藻土藁入りの塗り壁仕上げとなっています。 素朴で味わいのある雰囲気です。 心地良い空気感と共に、光の入り方もご覧頂きたい。 ホームページ内見会写真でも幾らか感じて頂けるかとは思いますが、ぜひ直接実感して欲しいと思います。 今回も平澤が携帯電話を持参しながらお待ちしておりますので。 平澤建築事務所　　平澤　政利

平澤建築事務所のつくる涼温な家は、耐震においてTIP構法が内蔵されている。 家とは家族の安全安心が原点となります。 その中に住み心地、デザイン、耐久性等の同時追求となる。 私共の涼温な家では、全棟がTlP構法の耐震性能が一体となっています。 それは耐震に優れているだけでは無く、木造軸組工法による建築構造体の材木の呼吸が続く健全なことにも着目しているからです。 乾燥された桧の柱、土台を用いて構造組みを行う。 その外周には、計算書を基に作られたTlP施工図面にて各スパン毎に桧材45度斜めの通気隙間を設けた部材を指定強度釘で打ち付けます。 また、柱上部、下部にはTlP構法専用の金属を内側に張り付けたガセットプレートで固定し、木造建築の柱端部の剛性を大幅に向上させた粘りある耐震性能を発揮します。 それは、ただひたすらガチガチに固めた耐震とは、木造建築理念の相違があります。 発行・発売 ： 創英社　三省堂書店 定価：1,500円（税別） 木造軸組み工法では、地震による筋交い損傷と柱引き抜きの強度低下破壊を多く見かけます。 このTlP構法は、まさにその弱点と言えるべき所を解決したやり方であることが理解できるかと思います。 維持管理の点検は、タイムリーにかつ、適時行うことはお客様としても必ず必要な事です。 それは全ての建築物に言えます。 よって建築段階にて予知をして、対応策を内蔵しておくことが不可欠なのです。 住み心地に対しても同じ事が言えます。 それを、建築屋がいろんな形でサポートしていくのです。 TIP構法の開発者は、東京工芸大学名誉教授の上西秀夫氏であり、現日本TlP建築協会会長であります。 桧斜めの木ずり打ち付けにより、それ自体でも地震に抵抗することは誰の目から見ても理解できることと思います。 しかしながら、現在の建築基準法では新しい工法として認知して貰えず、未だに水平の木ずり板の応力としか見なされておらず、耐震性能を有しているにも関わらず、構造強度として計算に加味できないのが現実です。 別の言い方をすれば、計算値を超えた潜在的強さを秘めた家になっていると言えます。 平澤建築事務所の涼温な家は、全棟がこの構造でつくりあげられています。 合わせてこの専門書もお読み頂ければと思い、本の写真を紹介しました。 平澤建築事務所　　平澤　政利

耐震の安心無くして家づくりのことは語れない。 熊本地震では、新耐震基準で造られた家が倒壊していると報じられています。 この本には、熊本の地震による写真が多く掲載されています。 注目すべきところは、最初の大きな揺れに対して耐えた建物が、その後の繰り返しの地震にて数日後に倒壊している点である。 その過程の中で、ゆるみの出た構造体の耐震となるべき筋交いの破壊が痛々しく掲載されている。 引き抜き力による検討不足も本を見ていて感じます。 また、地盤の弱い地域では、地震の揺れが増幅される事で一定地域に被害が多く発生している。 建築の設計者は建物の耐震基準に安堵することなく、地盤に対する力の伝え方、そして壁量計算、耐力壁バランス計算の検討と同じく、地盤対応処置と基礎設計を一貫の流れの中で行うべきと再認識します。 地盤調査会社は、設計者にデータを渡す立場の人であり設計者では無い。 地盤対策を安易に考え耐震を語るのは首を傾げます。 その接地部分となる基礎は、耐圧盤基礎が良い事は力学的に見て、一般住宅では不動であると考えております。 その耐圧盤基礎にしっかり接続し、引き抜き対策検討も不可欠と言えます。 これは耐震のみならず耐風、竜巻対策ともなる。 総合バランスのとれた建築物が住まいには求められている。 平澤建築事務所　　平澤　政利