人間にはそれぞれ、様々な考え方がある。 しかし、組織にあって従業員一人一人がばらばらな考え方で行動し出したらどうなるでしょうか。 それぞれのベクトル（力の方向）が揃わなければ力は分散してしまい、平澤建築事務所としての力にはなりません。 このことは、野球やサッカーなどの団体競技を見ればよくわかります。 全員が勝利に向かって心を一つにしているチームと、各人が「個人タイトル」という目標にしか向いていないチームとでは、力の差は歴然です。 全員の力が同じ方向に結集したとき、何倍もの力となって驚くような成果を生み出します。 1+1が5にも10にもなる。 家づくりは現場にてつくり上げるものです。 そこに結集した材料、製品、そして人、人、人です。 その一人一人の職人のベクトルを合わせることが、「いい家」をつくり上げる上で不可欠となります。 これはフィロソフィと一体のものでもあり、共有していきたいと思っています。 平澤　政利

昨日は、体感ハウスご近所、Ｔ様邸の地鎮祭が執り行われた。 この度、久しぶりのお寺様によるものであり、内容はそのお寺様によってずいぶんと違いがある。 T様とは一軒お隣のＳ様邸の内見会で初めて出逢い、涼温換気の家中の空気にすっかり惚れ込んで頂いた。 当初はリフォームで何とかこの涼温換気にしたいとのご要望でした。 軟弱地盤の基礎補強、さらには間取りのご要望に合わせた構造の大幅変更、そしてすべての外壁、サッシの取替えを考え、建替えをご決断された。 リフォームでは、不可欠である杭も打つことができない。 長い時間ご検討され、今日の日を迎えた。 必ず活きたお金の使い方であったと、将来確信して頂けると思っている。 事務所のご近所に、涼温換気の家が並びご生活されることはとても嬉しいことであり、その輪をさらに広げたいと考えています。 平澤　政利

何事も厳しい環境の中におかれると、生き残りのためそれぞれ努力します。 試合では、当然強豪チームを分析し勝つための作戦を練る。 しかし、その程度で強豪に勝てるはずはない。 勝つチームには素晴らしいメンバーがいる。 その才能を引き出すべく、地味な努力、つまり練習は日々怠らないはずです。 厳しい練習はつらい。 なぜその練習を黙々とやり続けられるのだろうか。 それは、目標を明確に持っている人達の集まりだからである。 さらには、もっとレベルの高い練習を自ら求め、行うことさえする。 激戦区内で勝ち進めるためには、その強いチームとも戦うはずです。 つまり、勝つ為には強豪チームと同じ練習では試合になりません。 いかに創造的な努力を毎日行うかが求められます。 一人一人が輝くチームにはパワーがある。 そこに、その時、その瞬間、その時代に合った作戦が必要となります。 そして何より、勝つことが自分自身のためではなく、世のため人のために良いことであり、貢献するものでなければならない。 激戦区では、必ず質が高いはずです。 求める人にとってはいい事だと思う。 平澤　政利

戸張　公晴様作品　※（受付の方に承諾を頂いた上、撮影） 県民会館で開催されている芸展を見て来た。 ブログを継続してご覧頂いている方達から、平澤は集中して仕事していないのではと思われてしまいそうです。 現場の近くであり、ここも寄り道です。 段々と、展示作品を深く見える様になって来た気がする。 毎年鑑賞券を社員の分まで頂いている。 持って来て下さる方は、家づくりを機に親しくお付き合いさせてもらっている、戸張　公晴様です。 現在は新潟県美術連盟理事長であり、以前は大学の教授をなさっていました。 別棟のアトリエはそのままにして工事を行なったので、多くの作品を見せていただいた。 その作品群にドキドキしました。 芸術家は、内に秘めたるパワーと言いますか、凄いエネルギーをお持ちであると感じる。 教授はご退職されていますが、ますますエネルギッシュにご活躍なさっている。 芸術家のお住まいを造る時、進行中にいい意味で衝突する事が多々ありました。 お引渡し後から今に至るまで、ありがたいお付き合いをしている。 美を追求、表現しようとしている人は、少年の様な素直さを感じる。 周りの人達は少し大変だろうが、それが必要な事と思う。 幸せな人生だと感じる。 平澤　政利

11月16日（土）の松井修三氏のブログには、涼温換気の現状と、それをとりまく環境の事が書かれている。 マツミハウジング　松井修三氏ブログ 確かにここ新潟でも、「売れる家だから」、「理に適っているから」、「これからの時代に合っているから」、と造られている家があることを聞く。 住み心地向上を追求する中で、さらなる進化で造られる家と、ただ儲けを増やす手立てとして利用するのとでは、たとえよく似ているとしても、結果は必ず違ったものになるはずであると松井会長は言う。 ダクティングは、効率を良くする理論と合理性を追求する施工力であるとも言っている。 全く同感です。 その原点が、お客様の住み心地への向上から発せられているかどうかが、結果となる。 まさに書いてある通り、涼温換気の家は、科学的な知識と、風量測定の技術・改善方法についての経験が、絶対に不可欠である。 裏付けされた理論と高度な外断熱・気密住宅がベースでなければ、クレームの山積みになる恐ろしい家造りとなるはずです。 今後は、今まで以上に家造りに対して、「空気」と「質」の高品質に目が向かって行く時代になると考えます。 見た目やデザイン等上辺だけでは、真の価値感は長期に渡って継続しない。 又、綺麗な言葉の営業トークは、結果と共に必ず剥がされるはずです。 そうなる前に、まずはご自分でその住み心地を体感され、本当にご納得した家を求めて頂きたい。 今の言葉の裏付けを、これから寒くなる体感ハウスでご確認する事が出来ます。 平澤　政利

先日、現場に向かうため車を堤防へ走らせていた。 今の時期、あちこちで見かける田んぼに降りた白鳥達です。 望遠レンズに取り替えカメラを覗いた。 今まで見た事の無いリアルさが飛び込んで来る。 新しい発見です。 工事写真のアングルや、光の入り方などを調整する為、ほとんどマニュアルモードで撮影している。 更に完成写真は線をポイントに写す。 プロのカメラマンから数年前にアドバイスを頂いた。　さすがと思った。 ホームページの作品集の写真は、全て私が撮っている。 少しレベルがUPして来た様に感じて頂けますか。 家は設計者が写した方がいい。 美しいアングルと日差しの入り方を知り尽くしているから。 【追加】 この写真は、T様邸現場から車で6分程のところにある秋葉公園のもみじです。 そろそろ見頃ではないかと思い行ってみた。 素晴らしかった！！！ １１時３０分。 もみじの下で少し早めの弁当を食べた。 平澤　政利

改めて何なんだと思われるかもしれない。 すべての法律の第一条には、その目的が記されている。 つまり、向かうべき方向が示されている。 【建築基準法】 第一章第一条 「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。」 昭和２５年に制定されてから今日まで、多くの改正が行われた。 法に合致していれば確認申請は下りるし、瑕疵担保保険検査も勿論、図示通りであればすんなり通る。 あくまでも、設計者責任によるものである。 TIP構法について話します。 TIPの写真を見てもお分かりになると思いますが、筋交いの端部を構架材と柱にしっかり固定し、筋交いには２㎝程のクリアランスを設ける。 ガセットに打込まれた所定の本数の指定釘が、地震時に加わる荷重をせん断力として受け持つことによって、引張力に対しての耐力を考えている。（一般は圧縮筋違い） 桧斜め材（45°）で全周を包み込み、強さの中にも美しささえ感じる。 しかし、建築基準法では木ずりの斜材に関する取り扱いの項目が無く、水平に貼ったザラ板と同じ扱いしか認められず、計算上は耐力には加算されない。 つまり法改正されない限り、TIP斜め材の強度は加算出来ない。 上西会長も苛立ちをお感じでしょうが致し方ない。 現場を見た全ての人々は、その信頼性を感じるだろう。 計算上は無いはずの耐力が、更に加わる強さがそこにはある。 何故もっと普及しないかの答えはその辺にあると思う。 大手ビルダー達は国の基準を更に超えた家であることをアピールする。 当然の流れでしょう。 しかし住む人の為に、又は建物の耐久性はどうなのかが本当にベストなのだろうかという思いが捨て切れないと感じるのは、私だけだろうか。 換気回数等も法で定めてあるが、住み心地に大きく繋がるはずの外断熱・気密・換気とのトータルバランスの追及は、曖昧と言わざるを得ない。 住宅に関しては、住む人の側から見て、「国民の生命・健康及び財産の保護を図り」という目的を真に求めるべきである。 平澤　政利

秋葉区役所近くのT様邸の上棟である。 ヨーロッパ風シルエットを求められた、 シンプルな外観と、６寸勾配のスパニッシュ焼瓦の個性的な家です。 今は、さまざまのデザインの家が進行中 又は、完成としている。 クールな都市型BOX住宅とそれぞれ一味づつ違ってオシャレさがある。 昨日、そして今日とT様ご夫婦、お二人のご家族も現場に訪れ、 上棟をご覧になられていました。 いつも、同じ言葉を書いていますが、 本当に美しい木造住宅の上棟です。 そして、その美しさが建物の健康と 入居している家族の健康を呼吸しながら支えてくれる。 その住み心地の良さを上棟時に感じられる家です。 平澤　政利

先週末の夕方、携帯電話に着信があった。 勉強会にご出席くださった方からである。 お逢いしたのは勉強会を含め３回。 声は弾んでいた。 電話の内容はありがたいお言葉でした。 「いろいろ考えた結果、建て替えをする事にしました。温度差の無い住みごこちの良い家にしたい。近くを通る電車音や揺れ、結露から解放されたい。ＴＩＰ構法は以前から注目していました。今後私共はどの様にしたら良いでしょうか。」 とのお言葉に、思わず私は「ありがとうございます。訪問日程について改めてご連絡させて頂き、お話を伺います。当日、土地の図面がございましたらコピーをしておいて下さい。」と申し上げた。 初めてお逢いした時に、不思議と今の事を直感していた。 平澤　政利

昨日、Ｙ様邸の地鎮祭が執り行われました。 新しく大規模に造成された土地である。 中でも、人気の分譲地はすぐに予約が入るため、土地を求めるのもなかなか大変な事でもある。 又、大手ハウスメーカーが一社で10～20区画をおさえてしまい、建築条件付きで販売する場合も多い。 Ｙ様の土地もとても人気があり、便利な立地条件が魅力となっている。 春先完成に向けてスタートです。 平澤　政利