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2015.03.09
地名と地盤

新潟市では、一般の家を建てる地盤許容耐力が出てくる深さとして、約4mから8m下に支持層があるケースが多いです。
なかには、その地域一帯がとても強固な団地もあります。
しかしながらその様な土地は少ないです。

長年建築をやり続けていると、その辺りのこともデータとは別に直感的に予想ができるようになってきます。
もちろん基礎及び住宅の力学的設計には、調査データに基づいた補正・強化がしっかりされていく事は当然ではありますが、「ニオイ」の直感と調査結果が不思議と近くなってくることも経験です。
土地のロケーションと会話すべきと時々話していますが、土の中の声にも耳を傾けていくことが、耐震計画にはとても大事なことです。

新潟の地名が「潟」であることから考えても、元々は沼地であったことを表しています。
現在進行している中央区女池も「池」が付いています。
中島や谷地などの地名も昔の状況を表した地名としてみれば、地耐力は下深くに求めなければならないと予想がつきます。


(※これは腐植土対応にて鋼管杭にて支持層とつなげる工事)

このように、木造二階建ての四号建築物であっても、しっかりした理論の裏付けのなかで進めていく事が、今後さらに求められていくことであろうと考えます。

平澤 政利