何度もブログで書いていますTIP構法の事。
設計者はクライアントの要望を大枠形で平面及び空間提案をします。
特にインナーガレージ住宅では一階耐震は重要となる。
構法や構造は慎重検討です。必要一ヵ所の柱又は耐震壁を設けるか否かは構造上、大きな決断であり設計者として譲れない壁もあります。
しかし、それにより日常使用規制が生じたり、求める空間デザインが損なわれてはいけません。
構法を根本から変えて成り立つ構造もありますが、総合的に必要コストに見合う構法であるかどうかはしっかり判断すべきです。
如何なる構法であろうが建築基準法の目的、生命財産を守る事にあります。
以前、TIP構法開発者であります東京工芸大学上西名誉教授のところに直に訪ねて行き必要に応じ両面TIP構法採用を指導されて取り組んだ経緯がある。
二階床版は剛床床であり、設計指針に基づきバランスよく水平力を壁に分散する。
耐力壁から土台、耐圧盤基礎に伝達。その耐震壁部分には筋違いを土台桁横架材と柱ガゼットに固定。
今さら話す内容でも無いが、屋根材含め自重を意識して軽量に努める。
圧縮と引っ張りの両方に効く木造在来工法筋違いは希少と言えよう。
耐震設計は総合バランスで対応すべき重要事項である。
平澤建築事務所
平澤 政利