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2018.06.20
ブロック塀垣等の耐震について

18日早朝、大阪で震度5弱の地震が発生、4人が死亡、近県含め336人負傷との報道であり、鉄道が全面運休となり交通網が終日大混乱となった。

道路に面している塀垣の倒壊による死亡が2件あった。
特にブロック塀垣、大谷石等の重い塀垣は被害が発生し易い。
石積みの大谷石塀垣では、補強鉄筋は入れられず自重で安定を保つ。
よって、高さは低く抑えられ造られてはおりますが、地震による被害は多く見られます。

街中で見かけるブロック積みの塀垣は建築基準法施行令で施工要項が定められている。
縦筋、横筋の補強間隔も定められ、高さ1m20㎝を越えるブロック塀垣には、横方向3m40㎝以内毎に控え補強壁を設ける事になります。そして最高高さは2m20㎝が上限です。

この度の事故の学校塀垣の高さは道路面から3m40㎝あり、裏側に所定間隔毎に控え補強壁が確認出来ず、明らかな違法建造物と言わざるをえない。

しかしながら、現存する古いブロック塀垣では、この控え補強と補強鉄筋が基準通り施工されて無く存在しています。
現行の建築基準法には適合してないが法令施行以前に造られた古い建造物は、既存不適格建造物にあたり、不適格建造物所有者に自主的な速やかの改修が求められますが、法的強制力はありません。
よって街中に倒壊危険があちこちに存在している事になっている。

住宅では耐震性能不足の家は倒壊及び損傷の心配があります。
この様な古い住宅の耐震補強計画相談は専門知識で総合的に判断出来る信頼の工務店に見て貰うとよい。

地震発生の時には、先ず、古いブロック塀垣の転倒を頭に入れ、ブロックから離れる事を心掛けたい。
同時に、家の中では家具による転倒事故が多く発生してます。入居後に搬入される大型家具類は転倒事故防止の為、上部に固定金具を取り付けて頂きたいとお薦め致します。

追伸
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気になる方は平澤の携帯まで電話を下さい。
疑問に対してお答え致します。

平澤建築事務所
平澤 政利