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2015.03.02
春の訪れ

ここの所、新潟市内でも徐々に春の訪れを感じる。
天気や植物など、春を感じる要素は様々ではあるが、嬉しいものばかりではない。
近年では、黄砂や花粉など汚れた外気によって春を感じる方も少なくはないだろう。
平澤建築事務所の車やトラックは、全てが黒である。そのボディについた、これらの汚れを見て、外にいる時に、同じく汚染された空気を吸っていると思うとゾッとする。

週末にお越し頂いたお客様方は、その打合せ内容は違えど、思いは一緒である。
「心地良い空気の家であること」
体感ハウスに来られて、一歩中に入った時から、打合せを終えて外に出るまで変わらない心地良さは、皆様驚きながらも、嬉しそうに話してくださる。
一緒に来てくれる小さなお子様の元気な笑い声も、それを物語っていると感じる。

一組のお客様から、平澤建築事務所を選んだ理由を聞かせてもらった。
いろいろな建築店を見て体感して比べたが、自分達が求める家には、安心して住まい続けられる空気があることだとおっしゃってくださった。
本当にありがたく、嬉しいお言葉であった。

デザインで家の良さを表現することはできる。
当たり前ではあるが、家は建築屋の作品ではない。
「いい家」をつくる会、会長である松井修三氏の言葉を借りれば、「幸せの器」であるということ。
家族の幸せと健康を守ってくれるものでなければならない。

建築に携わるものとして、建築的な美しさは追求すると同時に、目には見えないからこそ大切な空気をデザインする建築屋でありたい。

佐藤 吉行