「涼温な家」を契約されているお客様への平澤の対応の話である。 そのお客様の求める内容に、どうしても設計者として受け入れ難い部分があった。 建築屋としては、お客様の要望に対して、全力でそれに応える家づくりであるべきです。 そこに知識や技術、施工力と共に進める。 設計者の押し付けなど、あってはならないと常に思っています。 あくまでも、お客様の目的とするいい住まいをつくりあげる事にある。 しかし、一生懸命なお客様のご要望のお言葉を、そのまま鵜呑みにしてつくりあげる事は、設計者としてあってはならない無責任行為とも考えます。 真から、そのお客様、ご家族を大切に考えるのであるならば、目的である「涼温な家」のトータル満足を、お客様と共有することにある。 それは相性であり、信頼であり、また、それに応える強いエネルギーでもある。 向いている方向性は一致しているのだから、完成イメージの伝達を理解して貰う努力は、惜しんではならない。 言葉だけでは説得になってしまう。 そこで私は、完成イメージとしてつくっている住宅模型の手直しに取り掛かった。 物差し、カッターナイフ、ボンド等を使い、熱意を込めた直しを行なう。 その模型を、実際完成した本当の住宅として実感して頂けるように、カメラレンズを模型の地面から３センチに構えて写す。 それは、大人の目線での完成された風景写真です。 模型と共に、その写真を添えて渡す。 最終的判断はあくまでもお客様です。その結論を待つ。 佐藤と、伝えるべきことを全てやったと、心地良さを話した。 いい意味での自分との戦いです。 自分に嘘の無い家づくりをすべきだ。 「涼温な家」は、理論と哲学と熱意から生まれる。 模型を届けた数日後に、お客様から電話を頂いた。 「平澤さん、模型通りにつくって下さい」と。 平澤　政利

Y様邸宅の上棟である。 吉川棟梁は準備段階から気合いが入っているのがわかる。 建前の前週土曜日には、構造材やTlP材を運び込み、きっちり養生をしておき体制も取っておく。 桧の土台は既に敷き込み完了してある。 月曜日、朝から気合いを入れて建て方開始です。 無駄な動きは無く、言葉少なくポイントを突いた指示が、吉川棟梁から時折出るが、目配りでみんなはそれぞれのやるべき事を熟知して行動する。 土台、柱、TlP材の桧材からほのかな材木の香りが漂っている。 隣の方も注目して見ていて、桧の香りがいいですねと声かけられた。 （土曜日の夕方現場確認に行った時の写真） 涼温換気の家の工事が、それぞれのカタチで各現場ごとに進んでいます。 基礎工事の段階から、建築現場の前を通る人にも、注目の眼差しを受けている。 ここにきて、ようやく空気が綺麗な家と知られ始めて来たような気がする。 もっと広くこの涼温な家を、検討段階で知って貰いたいと願っています。 検討された方と知らなかった方では、人生に大きな差が生まれると考えます。 そんな思いの中での上棟です。 平澤　政利

新津バイパス花街道です。 今回は、コスモスの花。 優しい雰囲気が感じられる。 そのコスモスの両脇には、すでに来春咲く菜の花が植えられて、芽を出している。 作業してくださるボランティアの方に感謝を申し上げます。 素晴らしい利他です。 平澤　政利

意味不明な景色に出会った。 佐潟湖畔公園を、ウォーキングしていた時の事です。 木立を抜けると、いきなり この足達が現れて来た！！ 水と土の芸術祭の作品かと思われますが、作品説明プレートは見当たらない。 開催期間が10月12日迄の為、プレートが撤去されたと思われる。、 この足達を、離れて見たり近づいて見たりしました。 理解し難い作品です。 平澤の携帯電話には宝物の写真が多く、ブログに使用しています。 平澤　政利

新潟市西区にて基礎工事が進んでいます。 来週には建て方が始まる。 基礎仕上げ確認に行く。 きびきびした仕事ぶりは気持ちよく、品質も高い。 現場の職人の皆さんに、ありがとうの感謝の気持ちを伝える。 現場マナーを始め、施工手順まで厳しく求め、それが今では、普通化している。 それは各業者のリーダーの涼温換気の家への理解と、信念を持った行動の結果でもある。 綺麗な仕事をする職人はいい会社にいる。 言葉を返せば、いい人材がいるから、いい会社なのである。 充実している職人の仕事ぶりはその動きさえ美しい。 平澤　政利

今日は朝からテレビ取材で、長岡市小国町の富井邸宅を訪問している。 富井貴志様ご家族は、今年４月にこの涼温な家に引っ越しされて来た。 それまでは滋賀県にお住まいであり、そこで木工品を創作されて、東京や京都等で定期的に個展を開いている方です。 木工の世界では、その名は知られている。 涼温な家にお住まいになられ、隣接している工房にて作品づくりをしている。 著名な木工家のものづくりの話と、空気の質にこだわり続けながら家づくりをしている、平澤との対談を収録することになった。 そこに、１つの哲学の様なものが見えるのではないかと言うのだ。 恐縮してしまう内容です。 新聞や雑誌の取材と違い、何度取材されてもテレビカメラが向いて来ると緊張するものです。 木工の専門家と共につくり上げる家づくりは、私にとって思いのほか楽しく、学びが多くありました。 その楽しさをインタビューで話した。 発想がヒントとなり、新たな表現手法が生まれる。 共通点は創造性から生まれる事と感じた。 楽しい取材ありがとうございました。 11月7日（土）お昼前の時間帯にNSTにて放送です。 平澤　政利

連休でもあった週末に、K様ご家族が体感ハウスでお越し下さった。 土地探しから、家づくりを進められて、いくつかの候補地を平澤が現地確認してアドバイスもしてきていた。 土地も決まり、その土地に合わせたプランも出来上がった中での打合せであった。 私も同席し、会話をしながらメモを取る。 家づくりにおける空間の捉え方なども、実際の体感ハウスで確認しながら廻る。 施工写真で、細かなイメージも見て頂く。 一貫して、気持ちいい空気、住み心地のある家を求められるK様との会話は、傍で聞いている私にとっても、気持ち良いものだった。 K様が求める家と、それを必ず実現するための私共の熱い思いが、同じ方向を向いている。 それは、K様と平澤建築事務所に大きな信頼関係をも感じた。 K様ご主人が「家づくりの主導は妻になると思います」とつぶやいた。 この言葉の意味は大きい。 細かな部分は、使い勝手等を含めて奥様の要望が大きなウエイトを占める。 しかし、家に求める本質は、「平澤の家」であることが大前提なのだ。 とても有難く、K様の熱い思いも込められた一言に、きりっと襟を正す思いがした。 佐藤　吉行

外構工事を残すだけとなった市内の現場にて、植栽工事を平澤と行なう。 事務所に保管してある数種類の庭木を掘り起こして、トラックに積み込み、現場へ運搬。 そして、平澤が仕入れてきた庭木と合わせて、数十本を手分けして植えていく。 平澤いわく、とても植え込みしやすい土質であるらしいが、普段デスクワークの多い自分にとっては、骨の折れる作業であった。 自分の体力のなさに不甲斐無さを感じる。 しかし、とても気持ち良い疲労感であることは間違いない。 それは、家が生き生きとしていく姿を、まじまじと見ることができるからだろう。 魂が込められていくような感覚でもある。 工事中から見慣れた姿だが、１つ１つの庭木が配置されていくと、どんどん表情が変わっていく。 全体と部分を交互に見て確認して、完成に近づいていく。 ただそこにあるのは、家までトータルで含めたイメージのみ。 微調整を加えながら、このイメージをカタチにしていく。 まるで、真っ白な大きなキャンバスに、絵を描いているかのような植栽工事であった。 佐藤　吉行

先日、杭工事施工中に、調整及び確認を佐藤に求めて来た。 朝、７時45分現場到着。 佐藤と業者は、既に現場内で打ち合わせしている。 工事管理者は、的確なる状況判断と責任ある品質の対応を求められる。 佐藤の見解を見守って話を聞いた。 必ず、品質管理を最優先すべき対応指示に、私は離れて頷いていた。 その対応姿勢と内容に、ダブルチェック機能が生かされてきていると嬉しく思えた。 佐藤が頼もしく見える。 そして現場責任者の曽我さんの言葉から、仕事に対する誇りが伝わってくる。 益々、曽我さんが好きになった。 このように、現場は生き物であり刻々と変化している。 常に、それに対して予知をして行動することが求められる。 安心、安全な「いい家」とは、繊細な思いの行動と熱い思いの集合体ともい言える。 そのひとコマの話でした。 平澤　政利

オシャレな小物を並べている、小さなお店がオープンしました。 お店の場所は弥彦です。 あの有名な弥彦神社大鳥居の、直ぐ右脇の弥彦横町の広い駐車場内に、目立たずお店はあります。 実は、このお店を出店されましたK様は、SA-SHEの家にお住まいのお客様なのです。 抜群のセンスと素晴らしい作家との繋がりを持っておられ、展示商品と言うべきか作品と言うべきか、品物が品良く並んでいます。 K様は、上品な和服姿でお店に立っております。 お店の看板は10cmと小さめで見つけにくいが、品のいいお店を目当てに行かれると分かります。 この大鳥居をわざわざカメラに収めに、遠方から来られる方もいらっしゃいます。 正面が弥彦山。高さ634ｍでスカイツリーの高さと同じです。 鳥居の弥彦神社とある社号額の大きさは、畳１２枚分の大きさだそうです。 その大鳥居右の駐車場内です。 是非、お店にお立ち寄り下さい。 平澤　政利