長岡で車庫とアプローチをデザインした木工事が始まった。
中越地震の後に、車庫と同時に建てたソーラーサーキットの家。
昨年決まった前面の市道大幅拡張で用地買収が行われ、旧車庫部分は3月に解体が終了し、新たな配置の基礎工事が進んで来た。
地形的に雪の多い地域。同時にバイパス側から吹雪が玄関に吹き込み冬対策が必要であった。
設計には総合バランスが求められる。
かつ納得ゆく金額でなければならない。2台ずつの車庫棟をそれぞれ離し中央にアプローチ雁木屋根設置で玄関へ導く。
(雁木とは多雪地域の商店街歩道雪対策として古く造られたもの)
その情景を表現、門のイメージと共に車庫から雨に濡れず玄関へ向かうアプローチの演出である。
車庫とアプローチとこれから造る庭の落ち着きを持たせる為、外部視線カットの建物配置。道路と共に微妙な角度を持たせ庭を演出する。
構造納め確認の断面調整図面を何度も修正重ね、玄関ポーチ天井への屋根入れ込み角度も狙い通りに納まり、味が出たと自負する。
工事途中ではあるが、幾つかの屋根が折り合うアプローチにT様共に嬉しく思っている。
平澤建築建築事務所
平澤 政利