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2020.04.02
自由設計

世界で一つだけの家を自由設計で建てる。
あなたの思いのままの住まいを造りませんか。
等の言葉は魅力的です。

自由設計は自分流の家を想像します。
しかし、その自由設計に今変化が起きているとの事です。

夢いっぱいプロジェクトの我が家づくり。
建て主が名実共にリーダー。一番の権限を持っている人が施主です。
全ての決断は自分ができ、しなければならず多くの施主様は途中で疲れてしまう。

完成イメージをしっかり掴んで無いまま進む本来あり得ない工事。羅針盤無しの航海と同じで向かう港が不明のまま船出する。
無駄を発生しながら、全体バランスや金額を抑えるポイントアドバイスを得ることもない。一見いい人に見えたイエスマン営業マンや、御用聞き設計士は確たる完成ビジョンや哲学もなくこまづかいに徹してしまう。

一種の責任逃れ、言われた通りの指示で造るのですから危険です。
問題は完成時に発生する。
性能しかり、デザイン、空間構成、カラーバランス、ライティング、等に不満が吹き出ます。
しかし、言われた通りに造った家。
出来ている建て売りを買うのと異なります。
家づくりは予知のかたまり。
自由な発想を持っている信頼出来る設計者と付き合いたいもの。

何でも自分で決めなければならない自称自由設計に疲れてしまう。今更ながらあちこちで耳にします。

依頼先を決める。
信頼出来る依頼先が決まれば家づくりの80%は成功だと言われてます。

知識、技術、実績そして力を持っており、センスが良いことも条件となるでしょう。
そんな依頼先パートナーに自分の要望趣旨を全て伝えます。それに対する提案表現を期待します。
提案プランは総合的判断でバランスの取れた家であるはずです。
見極め判断、相性は過去に造った家を見せ貰い、住んでいるお客様の感想を聞く事でジャッジは正しく出来ましょう。

今言われている不安定な自由設計をはるかに越えた自分流の家は求めたい要望をきっちり伝え、頼もしいパートナーと楽しく感動の家づくりをすべきです。

平澤建築事務所
平澤 政利