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2019.06.26
気密、断熱、換気の重要性

近年、住まいの住み心地を重視する傾向が強まっていると感じます。
一般のお客様が温熱環境改善リホーム相談で私共に訪ねて来られます。
過去の建築では重視して来なかった断熱、気密、換気の部分がクローズアップされてます。
築20年前の住まいでは、気密や断熱、換気計画を意識した家づくりがどれ程あったか思い出してみて下さい。

一般的なリホーム相談とは、以下の事柄が大半と言えます。
-使い勝手を良くしたい
-耐震性能を高める
-新しい設備に取り換えたい
-居間や部屋の雰囲気をリフレッシュしたい
-部屋を増設、又は間取りを変更したい
等々でしょう。

今のように、においや各部屋の温度湿度改善などの要望はあまり聞かれなかった。
しかし、近年では住み心地へのリニューアルを求めるお客様が私共のところでは増えています。

美しいインテリア、機能的な設備は既に充実している。
しかし空気温熱環境に臭いや、よどみ、温度差に不満がある。
そこを改善する空気のリホーム相談です。
断熱強化は屋根裏よりある程度補えます。床下も断熱対応は考えられます。
難しいのがすでに住んでいる既存住宅の気密性能を高める事である。

リホームにて高い性能を求める改善なら、それなりの工事となってしまいます。
断熱、気密性能が高い家でなければスムーズな空気移動換気計画が成り立ちにくい。
ソーラーサーキットの家や、SA-SHEの家の様に、ベースに気密が確保されている家ならば計画は行い易いですが、気密測定さえも意識しなかった家の改善は慎重なる事前検討が必要となる。

そんな時代の方向性を感じています。

平澤建築事務所
平澤 政利