それぞれの現場がきびきびと進んでいます。
私は設計が好きです。
そして、現場が大好き人間です。
物語のあるプラン、図面を形にしてゆく現場はとても魅力的な場である。
強い思いを職人に伝えて、共に造り上げて行く現場とは正に生き物であり、真剣勝負の場もある。
育て、かたちを造るのが設計者であり現場管理である。
工程管理とは先の世界を予知し、どうしても有りたい現実をどれだけ強い思いで描いているかである。
研ぎ澄まされた予知能力と熱い思いが共有してないと職人は動いてくれません。
同時に、共感した家づくりにはならない。
工程管理には、まず完成の竣工日がありきです。
そこから何日前に何処まで進んでなければならないかを後ろの決定期日から逆算して落とし込んで来るもの。
漏れがあれば記入もれの工程表で気付くはず。
しかも土俵の真ん中の考え方をし、何日も先行する管理体制をつくるのが基本です。
安易な管理者は直ぐに言い訳をし、今の現状や日程から物事を見て、すぐに出来ない理由を付け、簡単に工期の先送りをする。
または、最初からゆったりした工期を取りたがる。
しかし、結果として最後はやっぱりドタドタになってしまう。
工程管理とは設計と同じ気迫に満ちた創造的行動でなければならないし、生き物である。
何日までに完了させたいという強い思いが家づくりを完成へ導いて行く。
その思いの強さが工期、品質、競争力であるはずです。
そんな言い訳の無い、心地よい緊張感の中で現場管理をしています。
平澤建築事務所
平澤 政利