各地に見かける古い商店街の町並みです。
準防火地域でありますが、素朴な格子戸が並ぶ町並みがある。
建築基準法では、その法令が施行される前に建築された既存建築物には適応されません。
法的に既存不適格建築物といい、各地に多く存在しています。
建替え等により建築確認申請時に、準防火地域においては延焼の恐れのある部分の外壁及び開口部は防火仕様の規制に基づき造る事になります。
よって、全国各地のこのような準防火地域等においての防火仕様では無い開口部や外壁の建物は至るところに存在します。
古い町並みでは大半がこのような造りです。
それが味のある町並みの風情を醸し出していることも事実です。
京都等の地域での景観条例は歴史的保護の観点からも建物の高さ、色合い、シルエット等の幅広い規制で町並みを大切にしている。
それは、古きよき町並みの保護でもあります。
いつも見慣れている町並みですが、改めて眺めて耐震不足の家は気にかかる。
筋交い又は合板等で補い、安全対策だけは多少使い勝手が不便になろうとも生命、財産を守る為にも早急に進めるべきであろう。
古い商店街の一階は解放型で、壁の無い造りが多く、耐震壁が皆無の住宅もあり大変危険です。
先の中越沖地震で大きなな被害が発生した柏崎のえんま通り商店街が頭に浮かんで来る。
地震対策は日頃に進めておくべきとウォーキングをしながら感じた。
平澤建築事務所
平澤 政利