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2017.06.06
外断熱の威力

涼温な家づくりの工事過程を、繰り返しブログで書かせて貰っています。
快適な住み心地と省エネ住宅には、断熱と気密と換気が確保されていなければならない。
計画的に完結されていなければ、それは単なる数値談義でしかなく、本来求められる心地よさにはつながらない。
そのことは工事中を見ると理解しやすい。
つくる過程では確かに手間が掛かりますが、断熱と通気層と気密をしっかり確保すると、将来にわたり最小限のエネルギーでの快適が実現出来るのである。

屋根からの夏の強い焼け込みを、建物内部に入れないつくりの代表的建築物に、ご存じの土蔵が有ります。
正規の土蔵の屋根は、建物本体から浮いて造られています。
屋根からの熱気を建物に入れない知恵です。その熱気を大気に放出しているつくりです。
数百年も昔の先人の知恵の素晴らしさには、頭が下がります。
自然を理解して、それに対応した建築物を工夫しながら歴史の中でつくりあげてきた土蔵、蔵建築は今の時代において省エネ建築の師匠と言えます。
そこに気密と換気を理論的に入れて、先人の学びを進化させる建築にしています。

先進のスカイツリーの話ですが、設計に法隆寺五重塔の理念が用いられている事は多くの方々の知るところです。
1300年もの昔の建築理念が、スカイツリーに用いられているとはロマンさえ感じます。

私共の涼温な家づくりの、施工写真を改めてご覧になってお越しください。
唸る理念が入っている家をつくっているのです。
     
     平澤建築事務所
       平澤政利