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2017.05.01
お客様からの学び

外断熱、センターダクト換気システム、TlP構法耐震建築を内蔵している省エネ健康増進住宅の言葉が当てはまる家。
そんな涼温な家を専門としてつくり続けております。

温度差の無い家では、廊下や仕切り、ドア等の設置は必要最少限が良い。
小さくつくって内部を大きく広く使うプランを考えながらご提示しています。
坪数だけで家の広さは判断するものでは無いと思う。
例えば、温度差の無い小屋裏収納も外断熱の家ならではの建築費を抑えつつも価値ある快適なスペースとなります。

そんな家づくりをする為に、建築地の環境条件を加味し、光の入り方、外部からの視線をいかに遮断しプライベートなくつろぎ住まいをつくるかをイメージします。
そんなオリジナルスケッチプランを提案したいといつも考える。

プラン提示後の打ち合わせでは、お施主様のご要望が更に出ます。
当然の様に修正が生じます。
お客様ごとのご要望、主旨をしっかり受け止め、真髄がぶれない様に進める事がいかに大事で、エネルギーと力量のいる事でもあります。
信頼関係確立は、このとき絶対条件と言えます。

お客様のご要望から思わぬヒントを貰う事が度々です。
建築士として気付かなかったヒントです。
ややもすると、設計者の思い込みで頭が固まっている場合が有ります。
そのヒントはプランに輝きを増させる事にもなり、私もワクワクしながら修正する。
単に指示されたまま書き直すのは、真にその家の完成形を持って設計している人では無い。
ソフトである設計はとても大事です。
パートナーとして共に家づくりする人ですから。
信頼関係がしっかりしている中で進む家づくりの打ち合わせは、ワクワク感がありますし、密度の濃い時間となる。
更には家の質を高める事になります。
お客様からのヒントの気付きを受け止め、学びとして表現すべき力を備えた建築屋でありたい。

   平澤建築事務所
     平澤政利