W様邸にて気密測定と風量測定を行った。その測定に私も立ち会う。
キビキビした準備段取りは見ていても気持ちいい。
まずは計画換気を行うための総排気風量を設定したうえで、テスト専用機の排気モーターを動かす。
各部屋の必要排気風量を落とし込んだ図面を持ちながら、その部屋体積の半分以上を1時間当たりの換気回数として排気量の確保する調整測定を行っていく。
それは必要排気風量に達するまで、調整、設定の繰り返しである。
この地味な作業の繰り返しが、住み心地の裏付けとなっている。
その後、全ての窓を閉め切り気密測定を行う。
この隙間相当面積C値は、断熱性能を語る時に避けて通れるものではない。
省エネのベースであり、断熱材とその性能と同じ重要項目です。
C値をないがしろにした家づくりは、窓を半開きにしたまま暖房している真冬の過ごし方と同じであり、省エネの言葉が疑問と言えます。
チーム平澤の職人集団では、高い気密性能のある家をつくる技術を身につけています。
よって測定すると必ず最高レベルの数値が出てくる。
数値の違いは大手サッシメーカーの玄関引戸性能を調べる測定のようにさえなっている。
気密引戸と表示されていても多少の性能のバラツキはあります。
その現物テストをしてるような気がする。
納得のC値のW様邸であった
平澤建築事務所 平澤 政利