平澤建築事務所のつくる涼温な家は、耐震においてTIP構法が内蔵されている。
家とは家族の安全安心が原点となります。
その中に住み心地、デザイン、耐久性等の同時追求となる。
私共の涼温な家では、全棟がTlP構法の耐震性能が一体となっています。
それは耐震に優れているだけでは無く、木造軸組工法による建築構造体の材木の呼吸が続く健全なことにも着目しているからです。
乾燥された桧の柱、土台を用いて構造組みを行う。
その外周には、計算書を基に作られたTlP施工図面にて各スパン毎に桧材45度斜めの通気隙間を設けた部材を指定強度釘で打ち付けます。
また、柱上部、下部にはTlP構法専用の金属を内側に張り付けたガセットプレートで固定し、木造建築の柱端部の剛性を大幅に向上させた粘りある耐震性能を発揮します。
それは、ただひたすらガチガチに固めた耐震とは、木造建築理念の相違があります。
発行・発売 : 創英社 三省堂書店
定価:1,500円(税別)
木造軸組み工法では、地震による筋交い損傷と柱引き抜きの強度低下破壊を多く見かけます。
このTlP構法は、まさにその弱点と言えるべき所を解決したやり方であることが理解できるかと思います。
維持管理の点検は、タイムリーにかつ、適時行うことはお客様としても必ず必要な事です。
それは全ての建築物に言えます。
よって建築段階にて予知をして、対応策を内蔵しておくことが不可欠なのです。
住み心地に対しても同じ事が言えます。
それを、建築屋がいろんな形でサポートしていくのです。
TIP構法の開発者は、東京工芸大学名誉教授の上西秀夫氏であり、現日本TlP建築協会会長であります。
桧斜めの木ずり打ち付けにより、それ自体でも地震に抵抗することは誰の目から見ても理解できることと思います。
しかしながら、現在の建築基準法では新しい工法として認知して貰えず、未だに水平の木ずり板の応力としか見なされておらず、耐震性能を有しているにも関わらず、構造強度として計算に加味できないのが現実です。
別の言い方をすれば、計算値を超えた潜在的強さを秘めた家になっていると言えます。
平澤建築事務所の涼温な家は、全棟がこの構造でつくりあげられています。
合わせてこの専門書もお読み頂ければと思い、本の写真を紹介しました。
平澤建築事務所 平澤 政利