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2016.10.15
耐圧盤外断熱基礎

いつもブログに書いている基礎工事の話です。

涼温な家は、物理的外断熱ミラポリカMP工法での防蟻工法として知られている。
薬剤散布を行わない安心な完全外断熱の家として不可欠な防蟻工法である。

現在進行しているW様邸は平屋づくりの家(一部二階あり)です。
家の中央には、樹木の植わる中庭を有します。

基礎を外断熱にしないが、壁、屋根のみの外断熱と称する家は多く造られてはいます。
壁は外断熱としても一階床下に板状断熱を入れ込むやり方です。
つまり、基礎床下は外気の通風ですから冬は寒さが、夏には熱気と湿気も床下には入ってきます。
よって冬の寒さ対策に、床の温度ムラ不快を打ち消す方法のひとつとして、床暖房をクローズアップしている家づくりは耳にします。
床面を暖める暖房手法は、化石燃料、電力の値上げ以来ランニングコスト面が気がかりとなっています。

また、マイルドで風の無く、我々も薦めていた蓄熱暖房も原発事故以来、夜間電力の値上げ及び、太陽光発電等の買い取り電気料一部負担が使用電力に上乗せとなり、夜間電力を大量に使用して蓄熱をする暖房器具は全て不利になってしまいました。

現在我々は「涼温な家」として推奨しておりますヒートポンプエアコンによる温房、涼房です。
熱効率の面からも、住み心地の面からも今後の住まいのあり方を示すものでしょう。

エアコンの不快な風を感じない、センターダクト方式は小屋裏エアコンの効果が床下、室内と同じ環境にします。
そして、それを支えるランニングコスト面も他と比較すると、その有利性に頷けるはずです。

その温熱環境を支えるには、外断熱の耐圧盤基礎が必要となるのです。
これは造り手の都合ではなく、安全、安心の住む人にとって理に適った基礎と言えるはずです。

平澤 政利