家づくりでは、トータルでの色バランス、素材の使い方が大事です。
主張あるストーリーには上品さがある。
何色か使う場合には、同系の色素や色バランスの考えのもとに用いる事が大切です。
部分ごとにそれぞれの好みのカラーや好みの部材でつくり上げられて行くと、本来向かうべき方向から逸れてしまい、予期せぬ問題さえ生じてしまう。
最終完成形がしっかりと頭の中に描けていることが必要です。
カタチによってもカラー選択は違ってくることも加味しなければならない。
ご自分の家だから張り切りたくなるのは当然です。
しかし、成功への道は信頼できるプロとの出会いに尽きると私は考えています。
そのパートナーとすべき人のこれまでの作品を見れば、自分の家の完成形がカラーで見えてくるはずです。
もちろん、考え方やセンスの共感は不可欠である。
分かち合えるパートナーに悩んでいる部分をご要望としてぶつけて、提案が生まれるのです。
設計段階でも、単品のこれが使いたい等も出てきます。
実は、それが家全体のイメージの変更となり得る場合がある。
お客様のご要望をドンドン取り入れてくれる設計者が、本当にその住まいを大事に考えてつくっているとは思えない。
住まいのテーマが無い家となるからだ。
過去の歴史的建物は意外とシンプルな事に気づかされます。
信頼出来るセンス良いパートナーがいると、インテリアも楽しく進むはずです。
平澤建築事務所 平澤 政利