涼温な家のご契約が続いております。
W様邸宅の敷地は、新潟では稀な強い地盤の地域であり、安定した支持層が期待できる土地です。
もちろん、解体後に地盤調査を行ない支持層を確認して基礎詳細決定で進める事になるのは当然の事ですが。
W様は、涼温な家の心地よい空気感と温熱環境を求める揺るぎ無い意志を持っておられます。
プランでは隣家からの視線を気にせず、リビングで庭との繋がりの開放感を共に楽しみたいとの要望が設計条件に上がっていた。
私は、最終的諸条件の事が頭に浮かび、初めはすんなり受け入れられず、イメージづくりには時間を要した。
奥様からの中庭提案を工夫しながらプランに落とし込み、その原案が出来上がる。
ほぼ平屋づくりで、その真ん中に8帖大の外庭がある家です。
ワクワクした楽しさのある生活が連想される。
その確信は模型でも見る事ができます。
当然、コストアップとなる。
涼温な家として、最高の住み心地をしっかり確保したうえで、中庭をどう存続させるかで佐藤と試行錯誤に没頭する。
どうしても中庭案を貫きたかった。
このような作業を佐藤と行ないながら、金額面でも納得出来るように立ち向かう知識と実践をしている事に対して、自分たちは質の高い苦労をしていると笑いながら話す。
その思いのこもった家を創るべき解体です。
平澤 政利