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2016.06.08
新潟での家づくり・ツブヤキシリーズ(12)

1つの作品が出来るまで

本格的にピアノやヴァイオリン等でご活動されている音楽家の方々や、絵画や彫刻、工芸を創作されている芸術家の方、その先生方や教授とのお付き合いは多い方だと思う。

家づくりの打ち合わせのために訪問していて気付いた事がある。

それは、絵画や彫刻の大作に挑む過程で、同じ作品を複数創作している事だった。

1つの大作を創り仕上げるためには、何枚も同じ絵を描き高めているのだろうか。
彫刻も同様に複数ある。
その中の一点と見た。

そこには、作品に対する熱く燃える意欲と追及心の流れを感じる。
完成度を高めるべく、熟す過程なのでしょうか。
質問する次元では無いことを感じた。

アトリエには、その真剣な強いエネルギーと気迫が漂っている。

芸術家にはそれぞれの作品に対する表現方法、生き方の違いはあるとは思いますが、その過程の凄さは伝わって来る。
そう言えば、ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」も、複数枚描いていたと聞いた様な気がする。

建築に携わる者として、ここまで芸術的作品意識の追及に及ばないにしても、それに近い思いの強さを持って家づくりをすべきであると考えさせられます。

上質な空間と空気のある、最高の住み心地の家をド真剣に建築していきたい。

平澤 政利