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2016.01.19
風量確認

雪降る天候の中、完成間近の現場にて最終の風量チェックを平澤と行なう。

測定器を用いる前に、2人で各室を廻りながら、体で空気感を確かめる。
まだ換気システム、涼温エアコン共に運転させたばかりであったために、部屋によって多少の空気感の違いを感じた。

まずは、この人間の五感が大切である。
数値にとらわれず、直感的に快適かどうかが、住み心地に大きく影響する。

給気口、排気口共に微調整をして、空気が馴染むまでしばらく別の作業をしながら待つ。
そして、測定器を使って各室の排気口の風量をチェックしていく。

施工中の風量測定時の記録を基に最終確認をしていくが、排気口の開口率の微調整が少しあったものの、どの部屋もバランス良く排気されている。
そして、最初に感じた若干の空気感の差も、時間が経つにつれて、どんどん改善されていく。

計画換気が正常に機能するための基本がしっかりしている家だからこそ、僅かな調整で住み心地も改善される。

この様な地味で、かつ重要な作業の繰り返しの中で生まれる涼温な家づくりに誇りを感じている。

同類他社の追随を許さない、この最高レベルの涼温換気の家をつくる為の労力を惜しまない事は平澤と同じである。

デザインや納まりについても、今一度現場の実物で再確認をしながら共有し、貴重な時間だったと2人で話しながら現場を後にした。

佐藤 吉行