6日と7日は、2日間連続で気密測定を行なった。
T様邸気密測定。C値=0.26c㎡/㎡
Y様邸気密測定。C値=0.14c㎡/㎡
どちらも裏付けされた高気密性能であり、安心して次の工程へと進んでいく。
2日連続であったせいか、担当の大工職も他の現場には負けられないと、いつも以上に結果を気にしている様子であった。
全棟検査が基本なので、良い意味での緊張感とライバル心が、そこにはある。
同日に、瑕疵担保責任保険の検査立会いも行なったが、検査員の方も、この気密性能の高さには、驚きと感心の様子である。
少し冷える中、玄関に入った瞬間の、工事現場とは思えない暖かさにも納得したようで、
「断熱と気密がしっかり施工されていて、現場の方にも優しい家ですね。」と、笑って話してくれた。
いつも検査確認に来て頂く、この機関でも少し前から気密測定の代行業務を始めたようで、話を聞くと、委託を受けることも多くなっているようである。
しかし、全体としての割合では、まだ数パーセントというところらしい。
「高気密・高断熱」は、まだまだ言葉だけが先行している印象を受ける。
元々、気密性能を考慮しながら工事をしている家では、それなりのC値も出ているようだが、自分達のつくる家が、どの程度のC値なのかを確認するために、測定依頼を受けることが多いとのこと。
そのような家では、結果はあまり良くないようだが、気密欠損箇所の特定には役立っているようだ。
いずれにしても、こうした流れの中で、多くの建築店や工務店が、さらに気密や断熱を意識した家づくりを進めていくと、より「換気」が注目されていくことだろう。
涼温な家も、さらなる進化を続けて、住み心地を追求した家づくりが普及していくことを願う。
佐藤 吉行