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2015.09.14
住宅を設計すること(その2)

昨日のブログに続きます。

平澤の家の設計コンセプトには、見えないものを、大切にすることが理念としてあります。

「見えるデザイン」
つまり、シルエットや、空間、素材、質感、雰囲気、カラーリング等々は、家の品格に対しても、また、好みとしても大事なことであることは当然と言えるでしょう。

先人の素晴らしい建築家の中でも、
「住まいが心地良いためには、見えないものを大切につくらなければならない。」
と言っていることに、強く共感を覚えます。

これは奥の深い言葉です。

デザインには大きな価値があるものと考えます。
いいソフトは素晴らしいハードを、生み出します。
しかし、安易なる、無国籍的な受け狙いと言わざるを得ないようなデザインの氾濫は将来の地域の景色としても怖さと淋しさを感じてしまいます。

見えないものを、大切すること。
耐震性増大と木造建築との相性などの良さを持つ、見えなくなってしまうTIP構法も含まれますが、私共の家づくりは、空気にこだわった家づくりであると言い切れます。

安心な美しい空気にして、家の中に取り入れ、住み心地を究極までに高め、バランスの取れた健康的な気持ち良いの住まい環境の実現です。

空気には人を心地良くさせる力があります。
また、その裏返しにもなってしまいますから、注意や注目を怠ってはいけません。

2020年の国の基準に向けて、住まい環境は大きく進化しています。

更なるエコ、省エネ、健康寿命、楽しい生き方の追求が、住まいに対して、もっと強まることでしょう。
住まいが持つ社会的役割が、カタチを変えてより高まっていきます。

平澤の家は、見えないものという奥の深いものが、しっかり加味された、センスが良いと言われる家でありたい。

見えるものと、見えないものとのバランスは、デザインされた住み心地の家をつくるため、共に不可欠となっていくでしょう。

平澤 政利