秋の着工に向けて、O様との打合せも着々と進んでいく。
平澤に同行し、今日は、いつもの体感ハウスではなく、建築予定地での打合せとなった。

立地条件や、駐車スペースの確保等を考慮して、図面上だけでの検討を越えて、実際の土地に車を停めながら詳細に確認して話を進めていく。

O様ご夫婦も、図面の寸法だけではない、実際の距離感を感じながら、とても安心された様子で、有意義な時間であった。

O様ご家庭は出逢った時から一貫して、家づくりに求めるコンセプトがブレていない。
それは、もちろん涼温換気によって実現される。

外断熱、計画換気でつくられる空気感は変わらない。
しかし、プランや外観の美しさは建築屋としての力量が試される。

平澤からいつも言われることは、
お客様の要望の先にある物語を感じ取ること。

だからこそ、要望を越えたプランが常に求められるのである。
これは、必ずしも全てが受け入れられるものではないものの、建築屋のお客様に対する思いの強さが表れるところだと思う。

住み心地、そして建築としての美しさの追求も含めて、単純な要望だけではない、O様ご家族への私共からの思いも込めたプランが出来上がったと思っている。

佐藤　吉行