週末に長岡市で開催された日本舞踊公演を見に行って来た。親族の影響もあり、このような古典芸能に触れる機会も多い。

所作、佇まい、そして一連の動きと、素人の私が見ていても、そこに美しさを感じる。
理屈抜きに感じられる美しさには、同時に感動を覚える。

一度、本番前のリハーサルを拝見させてもらったこともあるが、まさにプロフェッショナル同士のぶつかり合い、闘いの場でもあった。
より良いものを、つくり上げようとする熱い気持ちに満ち溢れていた。
そして、一流の職人達の「阿吽の呼吸」が流れていた。

建築･家づくりに共通するものを感じる。
建築や住宅も、見たり体感した瞬間に美しさを感じられるものであって欲しいと思う。

その実現には、細かな納まり等の配慮と、そこに携わる全ての人の熱い思いが不可欠となるだろう。
そして、一切の妥協を許さないプロフェッショナルとしての人間性が求められる。

古典芸能という異世界に触れながら、自分の未熟さを実感し、あるべき姿を再認識させられる一日だった。

佐藤　吉行