雪国の春は何かと賑やかに感じる。
毎年この時期になると、咲いている雪割草を求めて歩く。
見つけては覗き込む。そして、そっと撮ります。
桜の花は華々しく多くの人達から眺められる。
対象的に山の地面に、名前のごとく雪解け一番に、そっと雪割草は咲く。
上部の大きなブナの木等の枝から葉が出て、日陰になる迄の短い時間を大切にして咲きだす。
春は地面に近い低い草花から、順番に太陽の光を受けてゆく。
大木は下を覗きながら、小さな花は咲き終わったかね?とでも聞いているかのように、その後確認し、葉っぱを茂らせる。
みんな光を平等に貰うのだ。
自然界の共存共栄マナーは美しい。
見守られながら光をもらって、一番早く咲く野山の花。
少しヤンチャに見えて可愛い。
精一杯生きている雪割草が好きです。
平澤 政利