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2014.12.10
進む道

私は、様々な会社の社長やリーダーと話す機会が多い。
そんな中、「いくら協力を頼んでもなかなか動いてくれない」とか、「うちは職人だから一体になるには難しい」などと話す方もいる。
まして、仕事の流れを読んで明日の段取りをも考え、その日の仕事を進める親方的行動を求めても無理ですとも言う。

頷けます。
社員にスピーディーかつ丁寧な良い仕事を完了するように指示する。
繰り返し繰り返しやかましく言われたら、そのうちやる気も無くなるでしょう。
親方の都合、会社の都合が見えてくるはずである。節約も同じことだ。
つまり、頑張っても利益が出るのは親方や会社ではないかと思ってしまう。
だから、難しいと言っているのだ。

自然な現象だと思う。
目標・目的が明確ではない。目先のことだけを言われて大義が見えない。
少なくても、一緒に働いている人達とは創意ある一日として共にいたいと思う。
それには、リーダーが何より一番働き、無駄を減らし、時間の有効活用とその完成をイメージし、行動を率先垂範する。
それが必要不可欠だ。
リーダーの行動に大義を感じられれば、必ず人は動くと信じている。

自社の職人は素晴らしい。自社の社員は素晴らしい人達だ。
だから、その職人や社員を幸せにする義務を、しっかり背負わねばならないのが経営者である。
大なり小なり会社の規模は違えど、そこは変わらないはずである。
そのために必死に働いている。その姿を従業員は見ている。
特に、社長の行動と生き方はしっかり見ているはずだ。
それによって一体感が生まれくるかどうかである。

言葉のテクニックでのトップダウンでは、人は最小限の動きしかしないはずである。
まずはリーダーがド真剣に働くことであり、頷けるフィロソフィを会社が持っていることである。

平澤 政利