BLOG

ブログ
2014.11.12
廃材から見えてくるもの

家をつくる時には、その現場に多くの人が動員され、多くの建材、物、または製品が納められる。

プレカットが進んでいる昨今でも、木造軸組工法の家づくりでは、職人たちの手によって出来上がっていく内容が大変多い。
だから、その人達の思いやベクトルが一体でないと「いい家」とならない。
と、私は考えています。

現場が綺麗に片付けられた中で、その日の作業を進めていくチームは、仕上がりも綺麗である。
そして、手際よく無駄な動きが無いため仕事も早い。
現場にて発生する廃材、つまりゴミがある。
これを見ると、仕事への思いやレベルが見えてくるものです。
いい仕事をしている人達はいいゴミを出します。もちろん適材の注文が前提となりますが。
材料、時間を大事 にしていることが伝わってきます。

ロスの合計は一つの現場完了までには大きなものとなる。
投入すべきところは大いに時間とお金をかける。
しかし、同時に合理化、節約すべきところは目配りをして徹底的改善を行う。

それが経営であり、管理であり、皆を大切にすることでもあると強く思っています。

平澤の中の涼温な家は、そんな中で造りあげられています。

ゴミは語りかけている。

そのゴミと付き合い、質の高いいいゴミへと指導していくことも、現場管理者の大きな役割である。

そこには必ずキラキラした、いい顔の家づくり集団となるはずだから。

平澤 政利