涼温な家はセンターダクトによる給排気経路の逆転な発想、そこに加わるCDエアコンの「涼」と「温」で家中を快適にしてくれる。
昨日の平澤のブログにもある通り、各室の所定の風量を確保することで、この快適性が保たれることになる。
ここで忘れてはいけないことが、根本的な建物の性能である。
どんな工法・断熱方法でも、センターダクトとCDエアコンさえあれば、この快適な空間をつくることができるのか。
答えはもちろんNOである。
基礎・壁・屋根と完全に外断熱とし、隙間風が入ってこない気密性能の確保は必要不可欠である。(ノンケミカルな白蟻対策も、もちろん必要不可欠な要素である)
気密測定とは、この根本的な建物本来の性能を確認する作業といえる。もちろん全棟で実施することが当たり前だ。
今ではほとんど無いが、所定の結果が得られない場合は、全ての工事を一旦ストップして、問題箇所や原因を徹底的に突き止め改善する。
この性能が確保されなければ、家づくりを進めることは許されない。
それだけ重要なポイントだと認識している。
C値=0.1c㎡/㎡。計画換気を行なうにも、建物の性能を示すにも十分な測定結果である。
これなら安心して家づくりを進めることができる。
測定機には、外気温度と室内温度のセンサーがそれぞれ付いている。日が暮れ始めて外気が3℃~4℃程度低くなっても、室内はほぼ一定の温度を示していた。
しっかりとした断熱性能と気密性能は、数値だけではなく、体感することもできる。
佐藤 吉行