夜明けと共に、白鳥達が湖から空へと飛び立つ。
この時、加速が必要となる。僅かながらのアゲインストに向かい、湖面の上を全力で走る姿が何とも美しく、ユニークでもあり楽しい。
重い体重を浮かせるには、精一杯の加速が必要であり、おもいきり水の上を走らないと浮き上がれないのである。
写真の通り、それぞれのテイクオフである。
飛び立つと足を後ろへ伸ばす。空気抵抗を無くすためである。
パラグライダーのフライト師匠は、私の場合はトンビである。
本能でサーマル(上昇気流)を感じ、ゆっくり旋回しながら上昇して行く・・・。
ついフライトイメージを重ねて白鳥の飛びを見る。
飛び立つ姿だけの写真にこだわり、レンズを向ける。
時間との闘いである。
「動」のチャンスの捉え方のコツが、だんだんと分かり始めてくると、ますます面白くなる。
白鳥の湖面走りに凝りそうです。
まずは入門編の写真です。
平澤 政利