「設計をする」という言葉は、私共の中ではあまり使用しない。
家の相談事の場合、ご要望と土地を大切に受け止める。
これからご家族が望まれるライフスタイルをメモする。
また、ご要望ノートに書き込んで頂いたりする。そして必ず「不変のテーマ」を2つ、3つお聞きする。
例えば、
・安全、安心の建物であり健康的な構造であること。
・結露、温度差が無く、肌に合う空気に満ちていること。
基本のご要望を基に、それぞれの土地に合わせプランする事が、私共の進め方である。
よって、資金計画もご要望としてお聞きし、そこまでをトータルとして考えている。
よく使う言葉で、その土地やロケーションにそのご家族のロマン、健康を表現することであり、詩を書くと言っている。
よって、厳しい条件や癖の強い土地は、燃えるものを内に感じる。
物語を一緒につくって行くのである。ワクワクすることだ。
だから、相性が合わないとつくれない。ビジネスとして割り切るのでは気迫に欠ける。
共に信頼の中で本気でつくり上げる一大事業なのですから。
完成がカラーで見えるまで時間を掛ける。ご契約前に模型をつくるのもその一環です。
それは、図面上でお互いに気がつかなかった点までも、模型が気付かせてくれるからである。
よって、完成に近い詰めを行った段階で起こりうる失敗を防ぐ為に、平澤が勝手に準備します。
そして、完成時には私共の事務所に、お役目を果たして戻ってくるのである。
体感ハウスの模型群は正に、今までの生き方を映しているように思える。
平澤 政利