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2014.05.28
家に緑を添える

工務店は住宅をつくる為に設計する。
その土地のポイントを掴み、ベストな配置に、ご要望に適したボリュームを含めつくり上げる。

土地の「くせ」をしっかりと掴みプランニングすることが、失敗しない家づくりであると繰り返し話しています。
土地の条件は固定的要素である。
その土地に、いかにご家族のご要望をバランス良く落とし込むかが、家の設計だと考えている。
もちろん、涼温換気によるセンターダクトの位置や排気ライン等は、きっちりイメージの中で進めることが前提である。

ブログタイトルの緑とは植栽のことであり、造園までいかなくてもアプローチ、または庭に木を植え込むことによって、建物が一気におしゃれになる。
その緑を植え込むことを、設計者として20年も一体としてやっている。
建物を設計している者が、木の植込みや景色を表現することはごく自然なことである。
失礼かもしれないが、造園屋よりも美しくご提案できるものも多いと自負している。

つまり、建物が主であり植栽は従であるのだ。
そのバランス感も、工務店の設計者の方が家や土地を知り尽くしているから、力み過ぎずつくれるものなのかもしれない。
しかも、大幅にコストを抑えながらである。
秋に落葉した株立ちの木の下に、常緑の低い緑がさりげなくあることや、アプローチライトも場合によっては、低い緑の葉の中から足元を照らすのもおもしろい。

今月も植込みをした。2台のトラックを使い分けて植え込みしている。
平澤が生き生きした時間になる植栽の話でした。
(※改めて作品集を見て頂けたら嬉しいです)

平澤 政利