4/21に公的機関による建築施工管理及び検査へのさらなるレベルアップへの認定のために講習を受けた。
工務店としてより高い信頼の認定となる。
ちょっとした雑談の中で、木構造における法文的な解釈の違いが話題になった。
私自身まだまだ勉強の身であるので、大袈裟な事は言えないが、本当の意味で木構造を熟知している建築士が少ないのが現実なのだろう。
それは鉄筋コンクリート造や鉄骨造と違って、材料が生き物だからという点が大いに関係していると思う。
生き物である木のくせや性質を理解したうえで、また経験則なども踏まえて計算や数値だけにとらわれずに考えていかなければならないこともあるだろう。
省エネ基準の改定により住宅に求められる性能もよりレベルが上がるはずだ。
また、それを証明するために徹底した計算書や書類が必要不可欠となるだろう。この流れの中で木造住宅においても、より厳格な基準の中で構造的な裏付けを求められる時代が来るだろうと思う。
住み心地の追及には断熱・気密そして換気の考え方をよりレベルの高いものにしていかなければならないが、そこにはあくまでも構造的な信頼が前提にあることは言うまでもない。
様々な基準や法が厳格化されていく中で、豊富な知識と経験によって培ってきた本物の建築士・工務店しか生き残れないだろう。
本物の建築士となるためにも常に些細な事からも学ぶ姿勢を大事にしていきたい。
佐藤 吉行