住まいづくりが完成するまでには、多くの検査・立ち合いが行われる。
完成及び完成間近にもなると、表示登記及び保存登記の調査、法務局への手続き、そして建築行政課の完了検査が行われる。
固定資産税確定の為、税務課の調査も後日入る。
この様な調査を行う方々は、これまで多くの家に入り図面と照合、確認業務をしてきたであろう。
年間にしたら数百棟を見て回るかも知れない。
その方々から質問を受ける。
業務を離れ質問される内容の多くは、「この家は床暖房か?2階の暖房はどうなっているのか?小屋裏ロフトがなぜ暖かいのか?
床暖房でないのに洗面所のタイルが冷たくないのか?夏の冷房はどうするのか?」等々である。
それだけ知られて無い家なのである。
告知不足を反省する。
その検査の担当者は、実は数年前に家を建てたと言う。
この様な温度差の無い、エアコンの風も無い、そして匂いが皆無に等しい家が新潟でつくられていることを知らなかったと悔しがっていた。
特に今時期は、建物の性能を数値を超えた実感で感じる最もいい時期と言える。
私は床下の温湿気を感じてもらい、その後小屋裏を案内する。
涼温な家は外断熱を施工し、センターダクトによるクリーンな空気の換気の家だと伝える。
平澤 政利