BLOG

ブログ
2021.07.08
成長の杉

立派になった杉林放置が気になるのは私だけではないと思う。
新潟県は杉林がとても多く点在してます。
小千谷市南荷頃。
子供の頃それなりに大きかった杉の木は今では立派な大木になっている。

杉林は過疎の山で静かに放置成長してます。
材木として活用、そこに新たな苗木を植え育てるサイクルが本来の姿。
しかし、ほとんどの杉が山の斜面地形にある為、伐採搬出に多くの手間が掛かる。
その経費を差し引いた山の立木相場は場所によって、市場での原木価格の1割から2割程と聞きビックリです。

また、現在の建築では必ず人工乾燥が求められます。
小さな国内製材会社では、大掛かりな乾燥設備導入をしづらい点もあり、ボイラーのランニングコストも掛かる。
競争力強化、地形、道路など問題山積だが、ウッドショックを教訓とし、輸入依存に対する地産地消をもっと考えるきっかけとなりたい。

平澤建築事務所
平澤 政利