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2019.12.18
TIP構法更なる実物大震度実験

17日午後、近畿職能大学校において多くの学生達の協力を頂きまして藤村教授指導のもと、TIP耐震強度数値実物大試験立ち合いに行った。

この度は、床振動版を震度6、7の揺れを繰り返し発生させてその構造体の耐震性をデータに取る。
条件は、実際の建物状況をつくるため藤村教授指示による上床版には荷重として1m2当たり1tを掛けて下盤を激しく揺らす。熊本地震、阪神淡路地震震度のエネルギーを繰り返し加えるものです。

午前の通常筋交いのみの耐震試験では金具部分から破損が発生し、破壊が起きたとの事。
TIP耐震試験が始まる。激しく構造体が揺れる。
揺れが治まる度にTIP構造を細部に渡り目視する。
別6台の専用カメラはあらゆる角度からその揺れと変形度合いを記録している。
私も動画撮影のカメラを息をのんで押さえている。

これは、現行の建築基準法では未だに水平きずりとしての強度しか認められない歯がゆさと潜在的強さの改めての確信である。
教授のこれから震度7の揺れに入りますの実験スタートアナウンスに動画記録です。
構造計算数値に現れていない潜在的強さに圧倒された立ち合いであった。

データ解析に時間が掛かかるでしょう。
ありがとうございました。
とても貴重な実実験に立ち合わせて貰いました。
同時に涼温房という快適革命と相性のよいTIP構法の耐震の家づくりに確信と誇りを強めました。

平澤建築事務所
平澤 政利