床下は湿気がたまりやすく、住宅の基礎には一定間隔毎に法令で定められた開口部を設け、外気の通気性を高め床下環境の保全をうたってます。
つまり、住まいの床下は外気が通り抜ける必要がある訳です。
気密住宅の考えや、まして完全外断熱の家づくりにはこの法令は問題となります。
多くの働き掛けにより、高気密住宅などで床下換気が配慮されたづくりにはこの限りでは無いと改正がされました。
この様に市場が先進を提案し、法律が後で追随するようなケースは多々あります。
法令遵守は絶対であるが、進化の課程では法律を変える働き掛けが必要となることも歴史の中でいくつも経験してる。
床下の土台、柱、大引、床などが健全であるが為を目的とした建物保全です。
この法令が設けられた時代では、住む人の快適は現在とは大きくかけ離れており、改正が余儀無くされた経緯がある。
この様に環境、時代のニーズ、価値観により変化します。
先日の新規体感ハウス来場のご家族は、床下を覗き込み築10年経過している床下の心地よさと美しさにビックリと感動をされた。
外気2度で床下温度は19度、ホコリも殆んど無い。
子供達が基礎外断熱の床下に入り、楽しそうに探検する姿を笑顔で見守っていた。
平澤建築事務所
平澤 政利