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2018.10.18
一体打設耐圧盤基礎

この写真の様に基礎の内部には雨水が貯まるのが
一体打設耐圧盤基礎である。
底盤のコンクリートと立ち上がり基礎を一体に打設する。
よって鉄筋と共に全てが一体となり耐圧盤が構成されます。

ご存じの様に、打設時に水を加えたコンクリートは打設10時間で硬化が終わる。
その後は養生期間と言って強度が増して行きます。

湿式養生とはその強度が増して行く時期に水分を含ませる事である。
見た目には気になる光景だ。
雨水が基礎内部にたっぷり貯まるのだから。
湿式養生は強度増しにはよしとなる。
池巣の如く水が漏らない事は逆に外からの水が侵入しない事です。

ノンケミカルな高性能断熱材を外回りに打設した耐圧盤基礎は快適な床下環境を継続します。
平澤の基礎はセンターダクトより各スパンにダクティング給気を行う。
ダクトの通るスリーブ穴は基礎梁と考える立ち上がりモーメント最小のところを貫通する。
勿論、主筋の端部は直面基礎に接続する。

二階床はバランスよく力の伝達をする為に剛床ゆか仕様である。
一階はダクティング給気を配慮し必ず根太を設ける。
それは基礎の経済的スパン造りと合理的力学から一貫して基礎設計している。
つながるべき立ち上がり基礎の中央をカットしている基礎は、更にスラブを強固にしなければならない事になる。

土間コンクリート仕上げ床仕様の広いスパン耐圧盤では、地中梁内蔵とします。

平澤建築事務所
平澤 政利