年に二回発行の住まいネット新潟が発行された。

この雑誌は、ポリシーを持ちながら取材する建築事務所などのストーリーを求めて表現している本かと思う。

コンセプトあるデザイン追求の建築写真は見ていても心地のよさと学びとがある。
長年取材担当をしている馴染みのカメラマンからは、私共の涼温な家での柔らかな空気感をいかに写真で表現しようとしてくれている姿が平澤にも伝わってくる。

この度の掲載の住まいは、リビングダイニングとキッチンが一体のオープンな大空間な造りであり、平屋部分の屋根勾配なりに杉板を天井に張り、同時に反りのある杉太鼓梁を乾燥させ露出して設けています。
暖かい中にも木の力強い頼もしさと癒しが楽しめる家です。

近年、温かい家を求める方が多くなっています。
平澤建築事務所で造っている涼温な家は、マイルドな温かい家と書きます。

体感されている方は頷けると思いますが、小屋裏のCDエアコンは個別エアコンや床暖房が不要な家となっている。
建物全館が温度差の無い省エネ健康住宅なのです。
昔の全館セントラルヒーティングの家と混同されないで頂きたい。

根本的に違うのは、建物の外断熱性と気密性能を高いレベルに仕上げ、計画換気をしっかり行い、マイルドな省エネ暖房を実現しているのです。
センターダクトによる第一種全熱交換型換気システムの心地よさは、本による理論と体感による感性でその大きな差を感じて頂いてます。

知らないと損な内容がある住宅誌だと思う。

平澤建築事務所
平澤　政利