建築物の耐震性能確保には基礎をしっかり支える支持地盤が不可欠である。
新潟には表面まで強固な地盤の地域は少ない。
木造二階建てを支える地盤支持層の値が出るのは5mから8m程下に存在している場合が多く、地盤調査で判る。
また、一部には砂山の強い支持地盤は広がっている所もあります。
住所を見ると杭の必要性の有無はおおよそ見当が付きますが、地中の支持層の深さは僅かな距離でも変化している場合があるので、調査データは慎重に判断する。
軟弱地盤では基本的に杭工事で支持層に到達させ基礎の安定をする。
データを基に基礎の構造計算と杭長さ、杭位置を決める。特に新規造成地の軟弱地盤は注意が必要である。
地中地盤に弱い粘土質や腐食土があると盛土自身の自重等沈下現象は長年続く事もあります。
その様な土地では下の支持層に杭で繋げてる建物は土地の地盤沈下にて周りの敷地に対して浮き上がり現象が発生します。
建物が杭で支えられ安定によるものです。
一般に杭の無いテラスやポーチ階段等が周りの地盤と共に沈下する事もある。
ガス管など地面と建物の間にエキスパンションジョイントを設けた方がよい場合もある。
一見心配に見えるが建物が沈下しない為に起きる事。
この様に基礎の設計に留まらず、予知や事前の対策も加味した設計も大事です。
単に学問だけではなく、近隣状況や経験も求められる要素です。
地盤調査データは設計に渡され、判断、基礎計画は建築士が設計するものである。
平澤建築事務所
平澤 政利