先日、I様邸の涼温な家のご契約を迎えた。
古くからの密集地にあるI様邸は間口が狭く、奥行きのある敷地である。
そこに計画される涼温な家は、平屋づくりである。
I様の趣味が詰まったLDKは、楽しく、落ち着きのある自慢の空間となるだろう。
涼温な家を求める方にとっては、温熱環境や空気感の良さは当たり前の要望である。
そんな住み心地を実現しながらも同時に、デザインを追求をしていくことが、私共の使命である。
使い勝手の良さにこだわって話をされる方は多く、I様もそうであった。
しかしながら、その使い勝手や要望の意図をくみ取ったうえで、美しさも表現していくために、打合せの中では、少なからず互いに闘いながらも最善のカタチを見つけ出していった。
再確認として住まい方の質問があり、涼温な家での新しい生活を心から楽しみにされていることが伝わってくる。
秋からの解体工事となり、静かな環境の中で、街並みに調和したI様邸が進んでいく。
佐藤 吉行