BLOG

ブログ
2016.04.11
模型の力

週末の体感ハウスは、打合せや勉強会、体感確認で多くのお客様がお越し下さり、とても賑やかな日となった。
時間刻みのスケジュールの中で平澤と分担して対応にあたる。

打合せと共に、2棟の模型がお客様の元に渡った。
1つは外観イメージを修正したもの、もう1つは新規に製作が完了した模型。

設計事務所等がつくる白模型ではなく、お客様に完成の形を理解して貰うために、外観や内観の一目瞭然の確認に、素材感や色味も表現して作製する。

図面と同じ縮尺で作られているので、図面だけではイメージできなかった部分まで詳細に確認できると、お客様達にも大変好評を頂いている。

動線や立体的な空間イメージはもちろんのこと、光の入り方までも再現されるので、お客様にとっては、家づくりを安心して進められるだろう。

模型、図面の通りに工事が進められるのは稀であり、そこからさらにブラッシュアップするためのツールとなる。

家づくりを失敗しないための模型製作であり、お客様と建築屋である私達との、イメージの共有でもあるのだ。

3Dグラフィックも進んでいる中で、あえてのアナログ的手法ではあるが、このアナログ感こそが建築や、ものづくりの真髄なのだろうと強く感じる。

模型を手にとって、様々な角度から見ているお客様は、何とも嬉しそうな表情をしていて、傍にいる私も微笑ましい気持ちになる。

体感ハウスに陳列された今までの模型群は、初めて目にされる方を圧倒する。
それと同時に、これから家づくりをされる方にとっては、自分好みのイメージを伝えることにも役立っている。

佐藤 吉行