多くのデザインの領域で使われているフレーズである。
過剰なデザインや装飾を排除して、機能の純粋さを求めてカタチにしていく。
建築であれば、構造的な美しさを持つ建物は、完成の外観も美しいものとなることが多い。
意図的に意匠性を持たせることとは別に、本来の内蔵された美しさは、表面的にも現れてくるのだろう。
そして、もちろん機能としても高い性能を兼ね備える。
言い換えると、直感的な美しさのあるものは、機能的にも理に適ったものであり、使い勝手等も含んでいることになる。
家づくりにおいて、建築的美しさを求めることは当然である。
さらに、涼温な家においては、住み心地の要となる空気をつくり出す、給気・排気ルートでさえ美しいものでなければならない。
その1つとも言うべきが、直線的なセンターダクトである。
そして、誰が見ても直感的に美しいと思わせる排気のダクティングは、空気抵抗を限りなく無くした理想の形となるはずであり、これが綺麗な空気を流して、心地良い住み心地をつくることにもつながるのである。
まさに、「形態は機能に従う」。
佐藤 吉行