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2015.12.24
新国立競技場

新国立競技場がA案にて決まった。

隈研吾氏、大成建設、梓設計のグループ案である。
今までのドタバタ劇の経過を通して、この度の件は注目をしていました。

最終選考の二案とも、ハイテクな木の建築である事が共通している。

新国立競技場は機能するシンボルであり、オリンピック後の有効利用と、維持管理の低減をも求められる。

B案である伊東豊雄氏、日本設計、竹中工務店等のグループ案の木造建設が、デザイン的全般にポイントを上回っていたことが報道される。

A案には確かに大人しさを受ける。
ポイントを大きく伸ばしたのは工期短縮であり、逆転となった。

A案の観客席をカバーする屋根の木材は、日本建築独特の垂木のはねだしを連想させられる。
森林資源の豊かな日本の木材をこだわって多用して創る新国立競技場は、A案、B案に関わらず世界に発信する日本文化として、高く評価される選択肢であり、良い方針の中での絞り込みである。
巨大空間建築に木造建築有りと、世界に知らしめてくれる。
間違いなく大きな効果として広がるでしょう。

新国立競技場建築が、更なる木造建築へのインパクトになればもっと嬉しい。

平澤 政利