「いい家」が氾濫している。
長い家づくりの歴史の中で、「いい家」という言葉が使われ、広まっきたのは十数年前からではなかろうか?
まさに、松井修三氏の【「いい家」が欲しい。】が出版されて、住み心地を求め、断熱、換気を掘り下げた住宅本が広く世の中に知られる様になってからと一致する。
住み心地を追求した家づくりを進めていくと、【「いい家」が欲しい。】の本の内容を認めざるを得なくなる。
しかしながら、それぞれが適当に造り手の都合の良い方向にアレンジして、コトバだけ「いい家」を頂く。
それが近年の「いい家」の氾濫となっていると感じます。
松井修三氏の言う、「いい家が欲しい」は、まずは本の精神なのです。
いい家つくる会会員として、困惑したコトバの氾濫に一言、原点を伝えたい。
それが、今の涼温な家です。
平澤 政利