BLOG

ブログ
2015.06.13
気密と流量

桧の香るH様邸にて、気密測定と流量測定を行なった。
空気の要ともなるセンターダクトはすでに設置されていて、この安心を裏付けるための測定作業だ。

C値=0.1c㎡/㎡だった。計画換気を進めていくにも申し分ない結果である。
Q値やUA値、いわゆる断熱性能だけを上げていくことは、住み心地の良さとは比例しない。
しかし、住み心地の質を決める空気のあり方には、気密性能は直結してくる。
高い気密性と、理に適った計画換気によって、住み心地は大きく変化する。

どっしりと構えたセンターダクトに見守られながら、松田棟梁と各室の風量をチェックしていく。

事前に計画図を作成し、もちろん構造体とのチェックもしてあるので、現場での作業もスムーズとなる。
初めの頃は、計画通りの風量が確保できずに、試行錯誤していた時もあったが、経験を重ね、部材の特性やクセを把握してくると、最初の計画段階から、それを考慮しながらの図面作成となるので、今ではほとんどダクティングの直しは行なわなくて済むようになった。
比較的面積の広いH様邸においても、とても理想的な風量となっている。

手戻りがないこと、そして計画通りの実績が出ることは、何とも気持ち良いことである。
少し昔を思い出し、松田棟梁とも、スピードアップしてきた実感を、笑って話しながら確認した。

佐藤 吉行