昨日から建て始めたM様邸は、一気にに進む。
下加工、組み立てTIPを搬入手際よく、取り付けてゆく。
きびきびした吉井棟梁をはじめとする職人の動きは見ていても心地いいものです。
常に段取りの質の高さを求め続けて、日々の進化の現場なのです。
桧の香りが漂う上棟は見る人を引き付ける。
数値だけでは、評価出来ない付加価値がそこには有る。潜在的に秘めている強さが伝わってくる。
昨今、東京スカイツリーと、木造建築世界最古の建物、法隆寺五重塔の話しを合わせてよく聞く。
心柱の理論が図解で示されている。
揺れを吸収する工法では、共に通じるものだと記されています。
TIP構法では固め過ぎない、バランスのとれた安定的強さと、ガセットによる剛性を高めた柱端部。その強さと合理性はすでに実物大実験でも裏付けされている。
桧の香り漂う、涼温な家の構造は、見る人を魅了する力強さを秘めている。
平澤 政利