雪国では、普通の冬の光景である。
遠くから見ているのではっきりは分からないが、ご年配らしきお二人が、隣近所の屋根に登り雪下ろしを行っている。
つい、目線がそちらに向いてしまう。
慣れているから動きに無駄が無い。かといって、そんなに力んだ様子もなく、わずかな時間で屋根はスッキリした。
ここは小国町。
T様邸の完了検査立ち合いを行う。短い確認で検査は終了する。
住宅と工房棟が出来上がった。それなりの雪の中での工事進行であった。
この辺の人達は、2mの積雪には全く驚かない。
道端に出ていた少し腰の曲がったおばちゃんには、会う度に、「ご苦労様だのぉ。」と声を掛けてもらう。
暖かい地域性を、この雪の中で感じながら工事した。
この地域初の涼温な家は、近所の人達にとっても冬の過ごし方の革命のように話題に上る事と感じている。
T様と共につくり上げている家。春先には滋賀県から引っ越していらっしゃる。
T様作の家具や内部塗装は、その後楽しみながら製作することになっている。
本物の素材にこだわった方の涼温な家。
この自然豊かな中で子育てしたいと信念を持っておられるT様のまだまだ進行形の家です。
平澤 政利